便秘解消の方法に水分をきちんと摂取するということを書かれているメディアや記事をよく目にします。食物繊維を活発にする上でも水分の摂取はとても重要なのですが、それをアルコール飲料で補うのは逆効果です。アルコール(お酒)は、ストレス発散や気分転換には良いので、禁酒する必要は無いですが、やはり適量が一番です。
お酒が好きでよく飲む人にとっては少し耳が痛い内容かもしれませんが、アルコールによる腸への影響、便秘への影響についてまとめました。
アルコールの飲み過ぎは便秘に繋がる!?
アルコール(お酒)自体、適量摂取することで身体の血行が良くなり、胃腸の動きを活発にしたり、消化酵素の分泌を促してくれます。ただここでのポイントは「適量」という点です。
アルコール自体は腸にとっても刺激物であることから、飲みすぎてしまうと胃腸の水分を奪ってしまい、粘膜を荒らしてしまうため、腸内水分量が減ることで便秘になる可能性があります。また、腸内で毒性の強い細菌を増やして腸内環境(腸内フローラ)を悪くするということが研究でわかっています。
アルコールの適量ってどのくらいなの?
適量と聞いてもなかなかイメージが湧きませんが、厚生労働省が推進している国民健康づくり運動「健康日本21」では、1日平均純アルコールで約20g程度と言っています。さらに一般的に女性は男性に比べてアルコール分解するスピードが遅いことから男性の1/2~2/3程度が適当であるとされています。
適量のアルコールがもたらす良い効果
- 血行促進
- 腸の働きの活発化→便秘解消
- 消化酵素の分泌促進
- 食欲増進
- ストレス解消、リフレッシュ、リラックス
過度なアルコール摂取がもたらす悪い効果
- 腸内環境の悪化
- 腸内の水分現象→便秘体質に・・・
- アルコール依存症へのリスク
- 肝臓機能の低下
身体に負担をかけない正しいアルコールの飲み方
腸内環境を乱さないためにも適量摂取はもちろんですが、他にも以下の4点を意識すると身体に負担をかけすぎることなく楽しむことができます。
その1:休肝日を週2日作る
毎日お酒を飲んでいると腸や肝臓への負担は大きくなってしまいます。また胃や腸の粘膜も荒れてしまうことからオススメは週に2日の休肝日を作って体を休めてあげるようにしましょう。
その2:アルコール度数の強いお酒は薄めるようにする
テキーラなどのスピリッツ系のお酒やウイスキー焼酎などアルコール度数の高いお酒はアルコール度数の低いお酒に比べて胃腸への刺激が強いので、身体への負担もその分大きくなります。ソーダ割りにしたり水割りにするなど原酒で飲むのは極力避けるようにした方が身体のためになります。
また悪酔いしてしまわないためにもこまめにお水やソフトドリンクをはさんで血中アルコール濃度が上がりすぎてしまわないように水分を多めに摂るようにすると次の日の排尿によるアルコール排出も促進されます。
その3:アルコールだけでなく食事と一緒に楽しむ
若い世代の肩に多いのが飲んでる時は食べれないという人ですがこれは身体にはあまり良くないと言われています。満腹感によって飲みすぎないで済むという点も含めてお酒は食事と一緒にいただくことがオススメです。
その4:空きっ腹状態はダメ
胃に何も入れていない空きっ腹の状態でアルコールを飲むと、アルコールの九州が早く悪酔いしやすくなります。また、胃の粘膜に直接ダメージを与えてしまいます。
まとめ
普段からよくお酒を飲まれる方にとってはちょっと堅苦しいかもしれませんが、便秘解消、腸内環境を良くする上ではアルコールとの付き合い方はとても重要です。定められた適量のアルコールは便秘にも腸内環境にとても良いため、うまくアルコールと付き合っていくことが健康への第一歩です。
会社の付き合いや友人との飲み会などなかなか全てを一気に始めるのは難しい方は「休肝日を作る」と「空きっ腹でのアルコールは控える」など始められそうなところからチャレンジしてみるのが良いのではないでしょうか?